
大船鉾は、祇園祭の山鉾のひとつであり、四条町(新町通四条下る)に所在します。その成立は応仁の乱以前に遡ることができ、幕末までは後祭(あとまつり)のしんがりを巡行した由緒ある鉾です。しかしながら、鉾町一帯を焼き尽くした元治元年(1864年)の蛤御門の変によって船形の木組みや車輪等の構造部分を焼失して以降、現在まで鉾本体の復興はならず、山鉾巡行に参加しておりません。
私たち四条町大船鉾保存会では、山鉾巡行には参加しませんが、焼失を免れて先人より受け継がれた御神体神功皇后御神面や大船鉾懸装品一式を、明治期以降140年余りにわたって大切に保存維持し、祇園祭期間中に四条町内においてお飾りする「居祭」(いまつり)を守り続けてまいりました。平成9年には、四条町大船鉾囃子方を組成して、およそ130年振りに宵山における祇園囃子を復活し、居祭に華を添えています。
平成19年には、江戸期以前の懸装品一式(121点)が京都市の有形民俗文化財に指定されました。さらに平成21年には、大船鉾を含む「祇園祭の山鉾行事」が、ユネスコの無形文化遺産に登録され、大船鉾復興に向けての機運が一気に盛り上りました。
このたび、鉾本体焼失より150年という節目の年を迎えるにあたり、私たちは、大船鉾を復興し、山鉾巡行への復帰を目指すことを決意いたしました。
なにとぞ皆様方のご支援をお願い申し上げます。
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